表現力が乏しく、コミュニケーション力が低い発達障害グレーゾーンの我が家の子ども。
普段から角度を変えて質問をしてみたり、学校での出来事などを話すようにしていますが、なかなか難しいというのが現状です。
集団に入ったら特に目立つ行動もしないので先生からは“普通”という範囲で接してもらってるようです。
とは言え、多感な中学生になればあちこちで小さないざこざが起こっているのも事実です。
そして、我が家の子どもも巻き込まれることになりました。
そんな子どものトラブルが解決するまでのお話です。
子どもの特性にもよるのであくまで参考程度に読んでいただけると幸いです。
発達障害グレーゾーン中学生は我慢するが我慢に耐えられない
我が家の子どもは何かツライことがあると一旦、我慢します。
しかし我慢に耐えられなくなるのです。自室にこもって物を投げたり叫んだりして癇癪を起します。
そのため、息子の状態は気を付けるまでもなくすぐに分かります。
その時も何か月か前からちょこちょことトラブルの火種になりそうなことが起こっていることは知っていました。
中学生なのであまり親が干渉するとそれが逆にトラブルを大きくするのではないかと思い
見守ることにして様子を見ていました。
いわゆるトラブルメーカーとして有名な同級生にしつこく絡まれるようになっていたのです。
当時、息子はまだスマートフォンを持っていなかったのですが、LINE上ででっちあげの情報をグループトークに書いたり、
イヤだと言ってるのに勝手に写真を撮ってきてその写真を子どもの知らないところで見て笑われていたようです。
でっちあげ情報は子どもの友人が“そんなことしてない”とはっきりと言ってくれたことですぐに鎮火しました。
子どもの友人が良い子どもたちなのでちょっとしたことの間はちゃんと言ってくれてたので大きなトラブルには発展しませんでした。
しばらくすると、直接絡んでくるようになりました。
同じ部活に所属しているため、下校時に一緒に帰ることがあります。複数人で下校している時だと問題はないのですが、
たまに二人になると子どもが嫌がる事を言ってくるようになりました。
無理やり変な事を言わせてきたりとにかくしつこく言ってきていました。
あまりにもしつこいので段々面倒になってきた子どもは同級生を避けて下校しました。
すると翌日はずっと質問攻めです。『何で昨日は〇〇〇と帰ったの?一緒に帰りたくなかったから?』などとまたしつこく聞いてきます。
関わること自体がもうイヤだったのですが、部活が同じなので仕方なく適当に返事をしたそうです。
そんな面倒な関係がしばらく続いていました。
そこで意地悪根性が開花したのか、次には部活の話になったようです。
子どもは初心者でその部活に入部したのですが、同級生は経験者です。当然、同級生の方が格段に上手です。
それなのに今日のプレイはあり得ないとか言ってくるようになったようです。
もともとしつこくされるのが苦手というか嫌いな子どもはだんだん相手するのもイヤになってきていました。
更に畳みかけるように子どもの下手さを追及してきたようです。
結果、子どもはもう部活もイヤだし学校もイヤだと言い出しました。
正直なところ、いじめというレベルの話ではありません。普通であれば適当に流すこともできるほどの事です。
しかし、そういう事に過敏に反応する息子にはそれは“苦痛”となってしまったのです。
一般的には“大げさだなぁ”と言われてしまうことでしょう。
確かに大人からすれば大したことではないかもしれません。
でも本人にとってはツライことなんです。
部活も続けたいし、学校も行きたい。
でも同級生には会いたくないし、話をもしたくないと思っていました。
我が家の子どもの場合、こういうことがきっかけで不登校になる恐れというのは以前よりありました。
その時には学校を休ませるつもりでいました。
中学校の先生の連携パワーに驚く
子どもの様子が悪くなっていき、情緒不安定になり家では泣いていました。
そこで、このタイミングでは早いとは思ったけど、私は担任の先生に相談をしました。
もちろん、同級生が全て悪い訳ではないが、子どもがツライ思いをしているのでアドバイスをして欲しいとお願いしました。
その相談の場にはもちろん子どもも同席させています。
先生と子どもと私で話をして、とりあえずは子どもの話を聞きたいと言われたので
どういうことをされてイヤな思いをしたのかを話してもらいました。
話す時のツラそうな子どもの顔は今思い出しても私もツラくなります。
いきなり感情が爆発するタイプでなくため込んで爆発するタイプです。
先生はじっくりと時間を取って話を聞いてくれました。
しかし、子どもはたどたどしくしか話せなかったので、先生からは紙に書き出してと言われました。
その数日後、動きがありました。
当事者2人+それぞれの担任の先生の4人で話し合う場を作ってくれました。
そこで、子どもの気持ちは担任の先生がフォローする形で同級生に伝えてくれました。
その同級生はトラブルメーカーで有名ではありますが、本人に自覚はありませんでした。
しかし、子どものイヤだと言う気持ちを伝えたことで改めてくれたようです。
その後、子どもがイヤな思いをして帰ってきて泣くことはなくなりました。
その同級生とも良い距離感で付き合えるようになってきました。
先日はその同級生含めて他の友だち数人と外出していました。
中学校の先生は今はいじめに対しての意識が高くなっています。
とても勉強されていて、対応にも工夫をしているようです。
我が家の子どもに関しても早い段階で動いてくれたため、大きなトラブルにもならず、
むしろ円満解決してくれました。
驚きでいっぱいです。
大きなニュースになるいじめ事件があったかから対応も早いし、先生同士の連携もすごいです。
新しい担任の先生もその事をすでに知ってくれていて、もしも困ったことがあった時は
『中学校の教職員が全力で解決します』と言ってくれました。
本当に心強いと思いました。
早めに相談して良かったと思っています。
発達障害グレーゾーンの子どもは中学校の先生に頼るべし
中学校の先生はすごく子どもたちを大事にしてくれていることが分かりました。
小学校の時は発達障害グレーゾーンの話をしてもスルーされてばかりだったから私はあまり先生に信頼を寄せていませんでした。
期待しても自分ががっかりするばかりだったのです。
中学校の相談をしたのはただ翌年のクラス替えで同じクラスにしてほしくなかったからというだけでした。
まさか、解決してくれるとは期待もしていませんでした。
今は中学校の先生はものすごくパワーアップしています。
学校によるとは思いますが、きちんと子どもの事を考えてくれているのだと思うと
本当にありがたいものです。
まとめ
発達障害グレーゾーンの我が家の子どもは、コミュニケーションが上手く取れないことがあります。
ちょっと早いなと思うタイミングで学校に相談したことが早期解決につながり
しかも、しこりもほぼ残らず今では一緒に遊べるようになりました。
ポイントは“早め”に相談です!
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