台風や震災など近年起きる災害は大規模になってきたように感じます。
日常生活がいきなり分断された時のために日頃からできることをしたいと思いませんか?
災害時持ち出し袋や防災食などの備蓄など
ニュースやテレビ番組でもたくさん紹介されてきましたが、
なかなか継続するのは難しいと感じたことがありませんか?
防災用品は長期で保存ができるため、価格も高くなります。
そして、気付けば消費期限が過ぎてしまって
処分するしかなかったという声、よく聞きます。
そこで、継続しやすくて災害時に大活躍する
『ローリングストック』を自宅でしてみませんか?
ローリングストックは災害時に役立つが難しいの?
ローリングストックという言葉をご存知ですか?
日常的に備蓄をするということですが、詳しくは下記をご覧ください。
ローリングストック【一般財団法人 日本気象協会】
普段から家で使う食品の内、保存ができる物を少し多めにストックしておき、
使ったらまた補充をして一定量を自宅に常にあるという状態を作ることです。
ローリングストックは難しいと思われがちですが、
実際のところはどうなのでしょうか?
やってみたけれども上手くいかず失敗したという話も聞いたことがあります。
失敗の原因と継続できるコツを掴めばローリングストックは
それほど難しいものではありません。
完璧にしようと思わなくても良いので
できる範囲で少しだけ常にストックを置いておけば良いと思います。
では、ローリングストックを上手に継続するコツとは?
・キッチンにストック場所を作る
・先入れ先出しができるように収納
あまり日常では使わない食品はこのローテーションには加えません。
使わない食品は結局は消費期限が切れてしまうのでもったいないことになりますので
買った時はすぐに使う用にしましょう。
ローリングストックの食品でおすすめは何?
ローリングストックの食品は主に常温で長期保管ができるものになります。
日常、よく使うものを中心にストックすることが長続きのコツです。
おススメの食品はこちらです
・水(ミネラルウォーター500ml、2L)
・缶詰
・乾麺
・ドライフード
・ゼリー飲料・栄養補助食品
お米や水は回転が早いので少し多めに買っておくと良いです。
缶詰はいろいろ買ってみて、料理に使いやすいものや、美味しいもの、
開けやすいもの、缶切りが不要のものなど
使い勝手が良いものを見つけておくと良いです。
乾麺も家族が好きなものを少し多めにというのが理想です。
以前、防災食のテレビ番組で知ったのですが、
おススメは『パスタ』だそうです。
その理由は茹で汁をスープとして利用することが出来るので
捨てる必要がなく利用できるからだそうです。
うどんや素麺だとゆで汁に塩気が出てしまうため
通常であればゆで汁を利用することは少ないと思います。
その点、パスタは塩気がないのでそのまま利用できるので便利だという事を
災害時に知ったという話でした。
(番組名も出演者も忘れてしまいましたが、大学教授のような人だったと思います)
ドライフードはフリーズドライされたスープやみそ汁、ドライフルーツなどです。
こちらは好き嫌いが分かれるものになりますので、
いろいろと試してみておくと良いです。
ゼリー飲料や栄養補助食品も長期保存が可能です。
日常的に食べることが少ないという人が多いと思いますが、
食欲が出ない時などにはゼリー飲料は水分も取れるのでおススメです。
日常的に、味を確認したりするのは
災害時にはストレスが大きくかかるため
できるだけ食べたい物、好きな物を食べられるようにしておいた方が良いからです。
災害支援は数日が経過すれば受けられる可能性が高いのですが、
食べたい物ではない可能性もあります。
そして、精神的にも疲労が蓄積した時に
少しでも好きなものや食べやすいものを食べられるというのは大事だと思います。
だからこそ、家庭で準備ができると良いと考えられています。
ローリングストック食品はどのように保管したら良い?
実際にローリングストックをやってみて
失敗したという人の話には『保管方法』に関するものがあります。
他の防災用持ち出し袋に一緒に入れていたので使うのを忘れてしまった、
取り出しにくい場所に収納していたので、あることは分かっているが
出すのが面倒くさくてついつい後回しになって気付いたら消費期限切れだったなど。
すぐに出せる場所になかったことが原因になっていることが多いのです。
ローリングストックを上手く回すためには
すぐに取りだせる場所に収納することです。
そのためにはストックする量を見極める必要があります。
多すぎてもよくありませんので、ストックする収納スペースをある程度確保して
その中に納まる量にしておきましょう。
そして、どこに何が収納されているか分かりやすいものがおススメです。
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引き出しだと奥まで確認できるので使いやすいです。
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このように少し工夫をすることで
ローリングストックを上手に続けることができるようになります。
防災意識はどんどん高まっていますが、
そのために日ごろの生活が圧迫されては意味がありません。
最後に
日常生活にプラスアルファするだけで防災対策になるというのが
続けるためには大事だと思います。
近年はミニマリストという考え方も浸透しつつあるため
物をたくさん持つことに抵抗がある人も増えています。
確かに、部屋に物が多すぎて震災に合った時に
家具の転倒や物の落下などで大変だということもあります。
生活に合わせて、少しだけ多くストックするだけというのは
取り組みやすい方法ではないでしょうか。
ローリングストックは物を無駄にしないで
日常生活に少しだけ工夫を加えることで防災対策になります。
自分たちの家庭の生活に合ってなければ続けるのは難しくなってしまいますので
少しずつストックを増やして、ストレスにならない程度に意識してみると良いでしょう。
使い切ることが前提なので消費期限もそれほど気にしなくても良いのではないでしょうか。
ぜひ、生活に取り入れてみましょう。
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