小学校の高学年くらいになると友だち関係がだんだん複雑になっていきます
特に女子は難しい場合が多いです。小学校の高学年から中学生くらいは一番難しいと思われています。
実際に、その年代で友だち関係のトラブルが起こった場合、後を引いて孤立してしまうこともあります。
できれば楽しく学校生活を過ごして欲しいと思うのが親の気持ちです。
もしも、子どもが友だち関係を作れない場合どうしたら良いのでしょうか?
子どもが学校で友だちを作れない状況
学校生活の楽しみであり悩みのタネとなる友だち関係。
子どもがうまく友だちと作れない場合はどんな原因があるのでしょうか。
まず、考えられるのはコミュニケーション力の未熟さです。
子どもなので未熟であって当然ですが、友だち間でのコミュニケーションをうまく取れない場合、
一緒に遊べないということが起きてきます。
子ども同士なのでお互いが未熟ではありますが、コミュニケーション力が高い子どもの場合は、
上手く乗り切ることができます。
とは言ってもコミュニケーション力が高い子どもと言うのは少ないと思います。
自分の意見ばかり通してしまったり、自分の意見が通らないと拗ねてしまうなど
本人のコミュニケーション力が未熟であることが原因となっている場合もあります。
そうだと思った場合、絶対に子どもを責めたりしないでください。
次に考えられるのは周囲に合わせ過ぎる場合。
周囲にはっきりと意見を言う子どもがいる場合、自分の気持ちを言えずに合わせてしまう場合があります。
時と場合によって周囲の子どもたちとバランスが取れていれば全く問題ありませんが、
常に合わせる場合、はっきりと言う子どもたちから下に見られる場合があります。
一度、そういうヒエラルキーが出来てしまうと壊すのは難しくなります。
塾に通って勉強で上位に入ったり、何か才能を発揮して目立ってしまうと、目の敵にされて標的になる場合があります。
更には常に誰かがターゲットになる集団に属している場合。
誰かが何かをしたという明確な理由がなく次々とターゲットが変わっていく場合です。
理由はほとんどなく、一人ターゲットになっていれば他の子は大丈夫という環境です。
そういう状況が出来てしまうと、みんなが自分がターゲットになることが怖くて
状況を変えることが難しくなります。
ちょっと他の事は違う特性を持っている場合。
特に女子は“みんなと一緒”が大好きです。
出る杭は打たれるという言葉があるように良い意味で飛びぬけてしまうと僻まれて、はじかれる事があります。
本人の意思が強い場合であれば、飛びぬけてを通りこして飛び出してしまうほど力を発揮してしまえば
逆にそういった僻みは減るかもしれませんが、なかなかそうはいきません。
人間の僻み、妬みという感情は人に向けられるものですが、大人でも厄介なので
子どもの場合は非常に難しくなるかもしれません。
人間関係に悩んでいる場合、子どもは本当にツラくなるまで親や先生に相談することはないでしょう。
できれば、周囲の大人が早めに気づいてあげることが望ましいです。
本人から相談があるまで待つとその時点で限界になっている可能性が高いです。
子どもが友だち関係が原因で学校がつらくなったらどうしたらいい
親としては納得がいかないかもしれませんが、『学校を休みましょう』
一番、良い方法です。
友だち関係というのはまだ狭い世界でしか生きていない子どもにとってはとても重要な事です。
その重要な事が上手くいってない場合に無理をしても心がツラくなってしまうだけです。
症状が軽い場合は2~3日休めば大丈夫な場合もあります。
それは1週間かもしれないし、1か月かもしれません。もしかしたら1年に及ぶかもしれません。
しかし、そんな時に親の気持ちを優先してしまえば、子どもは無理して学校に行くかもしれません。
無理して行った学校でツラい思いをするのに無理やり行かせることが、本当に子どものためになるのでしょうか?
子どもの将来を心配するからこそ、親は子どもの気持ちをもっと引き出してみてください。
一方的に決めつけたり、強制すれば余計に子どもの心は傷ついていきます。
ゆっくりと家でくつろいでも良いのではないでしょうか?
考えるのはそれからでも良いと思いますよ。
学校以外の場所での居場所を作る
子どもが家で過ごすのが長くなっていくと、だんだん活力が低下してきます。
そうなると外に出るのもイヤになってくる場合があります。
あまり外出しなくなると長い引きこもりになってしまう事があります。
本人が望んでいる訳ではないのにそうなってしまえばツラくなってしまいます。
できればそうなる前に学校以外の場所で居場所を作ってみてください。
校区外の地域での習い事を始めてみる、学年の違う子どもたちがいる習い事などがおすすめです。
同じ学校じゃないという友だちを作れる環境を準備してみてください。
そこで誰かと仲良くなれたらラッキーです。
仲良くなれなくても新しい人間関係を作る練習になるのではないでしょうか?
しかし、子ども本人がのめり込める物を見つけてあげることが目的です。
楽しくなるようなこと、夢中になれること。そういう物が見つかった場合、子どもはキラキラし始めます。
心が元気になれば、また違った友だち関係を見つけることができるかもしれません。
学校が全てではありません。勉強が全てでもありません。それに友だち関係だけが全てでもありません。
小さな世界で過ごしている子どもたちの悩みは大人からすればささいな事かもしれません。
ですが、そういう小さな悩みも子どもにとってはとても大きな事です。
リラックスできる環境を作り、子どもの本心を引き出してみましょう。
学校に行けなくなった時、一番ツライのは“子ども本人”です。
周囲の大人はサポートするしかできません。
最終的には子どもが乗り越えることになります。
親が出来るのは子どもを信頼して、安心できる環境とちょっと挑戦できる環境の両方を作ってあげることではないでしょうか。
コメント