育児というのは慣れないことが連続で起こり、
自分のペースで進められないということもあり
心身ともに疲れ切ってしまう時があります。
発達障害グレーゾーン育児も同じです。
グレーゾーンならではのツラさもあります。
もう育児なんてやめてしまたい。
何もかも放棄してしまいたいと思ってしまう時だってあります。
追い詰められてどうしようもなくなる前に
お母さんが息抜きする方法を見つけてみませんか?
発達障害グレーゾーン育児のツラさを分かってもらえないこと。
最近になって発達障害という診断名が浸透しつつあるため、
発達障害と診断された場合、『さぼっている』とか『怠けている』だけと思われることは
随分減ってきたように思います。
障害ということは努力だけでカバーできる問題ではないと知っている人は
かなり増えてきたと思っています。
我が家の子どもたちは『発達障害グレーゾーン』という診断を受けています。
ですが、それは発達障害ではありません。
発達障害と診断を受ける場合は『高機能自閉症』『学習障害(LD)』『ADHD』など具体的な
診断名がつくそうです。
我が家の子どもたちはその診断を受けるほどではないけれども
サポートが必要な子どもという診断で広汎性発達障害という結果を受けたのです。
広汎性発達障害というのが一般的に言われている『発達障害グレーゾーン』のことです。
発達障害グレーゾーンと診断を受けていると言うと
ある程度分かっている人は何も言いません。というか多分言えないんだと思います。
ほとんど知らない人は
『軽いんだからいいじゃない』と言います。
確かに診断名がつくほど重くはないんです。
診断名がつくのが良いのか悪いのかということは
何とも言えませんが、障害という診断を受けないということは
『定型発達(健常児)』の子どもたちと同じ扱いになります。
つまり、何もサポートを受けることができないのです。
そのため、育児のツラさを分かってもらえることが少ないです。
我が家の子どもたちは経験によりある程度の『社会性』があります。
社会性があるということは学校などの集団に入ることができるのです。
そうなるともう学校の先生からもサポートは受けられません。
そして、親が奮闘して家で頑張って
何とか学校での生活ができるようにするしかありません。
発達障害はグレーゾーンだから『楽になる』ということではありません。
確かに比べたら大変さは違う部分があると思います。
子どもたちが学校でのストレスが溜まった時の
家での発散は半端なものではありません。
物を投げる、飛び跳ねる、壁に頭を打ち付ける、自分の顔をひっかくなど
自傷行為にまで及びます。
そんなこと、周囲の人は知らないんです。
だって、家の中でしかやらないから。
そこまで高ぶった感情を落ち着けて翌日に学校に送り出すまでの
長時間に渡る親と子の攻防なんて学校の先生は知らないんです。
経験した人にしか分からないほどの大変さです。
社会性がそこそこ育っているから外でそんなことするもんじゃないって
子どもは分かっています。
でも、感情を抑えきることができず、一度爆発した感情は
出し切るまで終わりません。
それをずっと見ているのは親です。
自傷行為に走る前に止めたいというのが一番の気持ちですが、
止められなかったり、気付くと子どもの顔が傷だらけになっていたということもあります。
(私から見えない場所に行ってしまうこともあります)
単発で暴れてすぐに収まる時もあれば
連日ように家で癇癪を起すこともあります。
続けば、大事な我が子ですらもう見放したくなってしまうことだってあります。
子ども自身が自分の感情をコントロールできないものを
親が何とかすることは容易ではありません。
ただ、落ち着くのを待ち
子どもの気持ちを聞き出すことくらいしかできません。
小さかった頃は
夜中にしょっちゅう泣き出し、一度泣くと数時間泣き続けることもありました。
もちろん、寝不足は続きます。
そして、そばに寄り添っているうちに
少しずつ気持ちが落ち着いてくると子ども自信も安定してきます。
子どもが癇癪を起した時は、母である私しかダメなんです。
父や祖父母などでは拒絶して余計にひどくなるため
私しか対応ができません。
子どもも私にしがみついてきます。
代わりがいないんです。
これって相当な孤独なんです。
子ども自身もツラいんですよね。
ツライと思っているその気持ちを何とかしてあげたいと思っても
どうにもしてあげることができない
このもどかしさは半端ではありません。
風邪をひいて熱が出たら、病院で診察を受けて薬をもらって飲ませます。
こんな時はこうするというものがなかった時期は
まるで地獄のような毎日でした。
ツラくて誰かに話を聞いてもらいたいだけの時もありますが、
何がどのようにツラいかを説明しても分かってもらえないことがほとんどでした。
最終的には『育児って大変なのが普通でしょ』という感じで終わってしまいます。
行政に相談してみようかと思ったこともありますが、
基本的に平日の日中しか対応していないため、
そのために仕事を休むのも難しく、結局は行きませんでした。
育児がツライと思っているのは私だけではないでしょうし。
発達障害グレーゾーン育児に疲れた時はどうしたら良い?
家に帰るのが苦痛だった時期があります。
仕事をしている方が精神的には安定していたからです。
何度も何度も育児を放り出したくなる気持ちを抑えて
発達障害について勉強を続けました。
そして、私自身も子どももストレスを減らして
お互いにリラックスできるように工夫をしてみたのです。
・子どもがストレスがたまる原因を突き止める
学校行事なのか、友だち関係なのか。理由を突き止める
いきなり聞き出そうとすると言わないので、会話の中から
ストレスになっていると思われることを見つけ出す。
我が家の場合は通常の授業以外のものがほとんどでした。
運動会、発表会、マラソン大会など
・子どもがストレスをためている時はどうしたら良いか試す
考えても答えがすぐに出ないことが多いため
良いと思えることをひたすら試す。
子どもの好きな食べ物を用意したり、
アニメ映画が好きなので一緒に観たり、
散歩をしたり。などなど。
・子どものストレスがMAXになると大変なのでその前に母は勝手に息抜きする
ストレスの原因は日常と違うことがある時がほとんどでした。
特に大変なのは運動会でした。
ある程度、このタイミングで状態が悪くなると予想できるようになってきたら
その前に私は息抜きする時間を作ります。
・子どもが落ち着いている時に、頑張ったことを褒める
運動会などイベントが終わったら頑張っていたことを
具体的に褒める。
ただ頑張ってたねとかだとあまり伝わらないため
〇〇を工夫して練習したのが良かったねなど具体例を出す
・子どもがリラックスできる工夫を片っ端から試す
我が家で効果があったのは
・マッサージ
・本の読み聞かせや朗読CDを流す
誰かに相談しても答えが見つからないことがほとんどでしたし、
今のようにネットで発達障害グレーゾーン育児について書かれているものが
なかったため、探しても見つけることができませんでした。
何もしないと何も変わらないため
ひたすら『発達障害』について調べて勉強をしました。
セミナーに行ったり、本を読んだり、サプリメントを試したり・・・。
そして、一番大事だと思ったのは『母親(私)』を大事にすることでした。
なぜなら私がダウンしてしまうと子どもたちはとても大変だからです。
投げ飛ばしたいほど育児がイヤになることもありました。
子どもを産んだ以上、育てる義務というのがあるのは分かっています。
ですが、親だって一人の人間です。
ツライ時や、ちょっと現実逃避したい時もあるんです。
そこまで自分が追い詰められる前に、しっかりと睡眠を取ったり、
自分にプチスイーツのご褒美を買ったりして
限界になるまで我慢しないようにしました。
子どもが少し大きくなってくると
会話もできるようになります。
疲れたなと思ったら
『今日は早く寝たいから先に寝る』と言ってみたり、
『ご飯を作りたくないから今日はインスタント』と言ってみたり
そんなことをやってみると、そのうちに子どもも分かってきます。
疲れた時は早く寝たらいいんだ、やりたくないことがあったら言ってもいいんだ。
一応、親なのでご飯を作りたくないから放置という訳にはいかないので
ちょっと手抜きご飯をしてみたりすると
子どもも工夫することを覚えてきます。
そして、親は自分とは違う人なんだと理解してきます。
子どもたちがいろいろなことを認識していくには
他の子どもたちよりも時間がかかっていると思います。
ですが、理解できない訳ではないので
少しずつ子どもにとっても親である私にとっても過ごしやすい時間を作ること
それが大切なのかなと思っています。
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