発達障害グレーゾーン&感覚過敏について【我が家の場合】

子ども

発達障害を持っていると感覚過敏も持っている場合が多いそうです。
我が家の子どもにも該当すると思われる症状があります。

発達外来に通っていても
一度も言われたことがなかったため
私は『感覚過敏』という言葉すら知りませんでした。

感覚過敏について知ったのは
一昨年、発達障害の当事者の方の講演会を聞いた時でした。

我が家の子どもの感覚過敏について症状と対策をご紹介します。

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感覚過敏の子どもの症状は?

感覚過敏という言葉はまだあまり浸透していませんが、
発達障害を持っている人には知られているようです。

発達障害の診断を受けている人の多くはこの感覚過敏で悩んでいるそうです。

私は感覚過敏という言葉すら知りませんでした。
発達障害の当事者の方の講演会で細かく紹介されて初めて知りました。

その講演会の内容をじっくりと聞いた結果。
我が家の子どもにも当てはまる症状がたくさんあったのです。

それまではただのわがままや子どもの個性だと思い込んでいました。
そこに名前があることすら知らなかったのです。

講演会でお話をされた方は発達障害の当事者で大人の方でした。
大人ですのでとても分かりやすかったのです。

子どもだったら上手く説明できない症状や気持ちを
その方はとても細かく手稲に説明をしてくれました。

感覚過敏の子どもはストレスフルです

感覚過敏とは日常で受ける感覚を他の人に比べると異常に嫌がったり
苦痛になってしまう症状の総称です。

人間は五感でいろんなものを感じますが、その感じ方が
とても敏感になってしまうことです。

視覚過敏・・・まぶしい光、人込み

聴覚過敏・・・掃除機の音、人込みでの人の会話、泣き声

嗅覚過敏・・・食べ物のにおいや生活臭

味覚過敏・・・極端に苦手な味がある

触覚過敏・・・洋服のタグや素材、人との接触

誰でも苦手なものがあるのですが、苦手というよりも
苦痛を感じるといった方が精神状態としては近いものと考えられます。

感覚過敏は発達障害を持っている人に多く見られる症状だそうですが、
発達障害でなくても現れる場合もあります。

通常の刺激だと受けていても
それが苦痛だったりツライと思わないことも
敏感に感じ取ってしまうため、その刺激自体が苦痛だと感じる
それが感覚過敏です。


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感覚過敏の子どもへの対応と対策は?

我が家の子どもたちは発達障害はグレーゾーンとの診断を受けています。

感覚過敏と言う症状と名前を知ったのがまだ最近なのですが、
実は状況から色々と対策もしていました。

誰もに効果があることではありませんし、
正直面倒くさいことばかりですが、
子どもたちのストレスが少しでも減るように試したことを紹介します。

・視覚過敏

視界にたくさんの人が入ってくると異常に疲れてぐったりします。
特に苦手なのがショッピングモールなどにあるごった返して混雑する
フードコートです。

歩いている人がたくさんいてどこに行くのか予測できないため
よくぶつかりそうになります。

そして視界いっぱいに人込みとなると
そこにいるのがツラくなるようです。

人込みが苦手だからといって
全く避けてしまうと成長した時に対応できなくて困ることを考え
体調の良い時に、たまにでかけます。

でも、フードコートは人が少なめの時を狙って行きます。

フードコートでは複数のお店があり、
テーブル席も各自で確保しますよね。

そういう自由な場所にいると
どうしてよいのか分からなくなるそうです。

中学生になってからは
1人で注文する練習を始めたところ、
緊張するものの何とか自分で注文して受け取ることができようになりました。

当たり前かもしれませんが、
こういう一つのことを練習してからでないと
なかなか一人ではできないのです。

苦手でぐったりとしてしまう人込みですので
翌日が休みだったり、長期休暇中にでかけるようにしています。

でかけた当日や翌日は多めに睡眠が取れるように段取りしておくと
ゆっくり休めるため、後のストレスはちょっとましになるようです。

・聴覚過敏

我が家の子どもたちの場合は聴覚過敏は軽めのようです。
苦手なのは先ほどの人込みのようにいろんな音がする場所だと
自分が聞きたい音(声)を聞き取ることが難しいようです。

話しかけても声は聞こえるけど
内容が理解できない

そんな状態になるみたいです。

大した話ではないのに
『何を言っているのか分からない』と言われます。

雑談ではなくちゃんと聞いて欲しいことは
止まって椅子に座ったりして顔を見て話すようにしています。

・嗅覚過敏

我が家の子どもは1人だけかなり過敏に反応します。

苦手なのは生もののにおいです。
特に鮮魚がダメで気持ち悪くなるそうです。

スーパーでも鮮魚コーナーは避けて歩きます。

そして魚もずっとキライでした。
今では加熱調理すると美味しく食べられるようになりました。

お刺身はマグロやサーモン、はまちが
最近になって食べることができるようになり、
やっと回転ずしに家族で行けるようになりました。

他にはトイレ、排水溝、パッキングされて販売されているインナーを開けた時のにおい
など普通でもあまり気分のよくない臭いにはかなり過敏に反応します。

学校のトイレの臭いがきつくてトイレに行けず
慌てて帰宅するということも小学生の頃にはありました。

最近では、自分の苦手なにおいがする場合は
息を止めてやり過ごすようです。

家庭では魚を調理する時は事前に伝えておきます。
すると寄ってきません。

・味覚過敏

一番、判断にこまるものです。
ずっとただの偏食だと思っていましたが、
正直なところ、まずいものは食べません。

1人がかなり過敏です。もう一人は比較的軽いみたいです。

給料日前にいつもは買わないちょっとリーズナブルなお米を買うと
米が違うなんて言わなくても必ず残します。
保育所に通っていた頃は全く手をつけずにお弁当箱を持って帰ってきたこともあります。
給食だったのですが、食べる量に個人差があるのでご飯の量を家庭で調整するという保育所でした。
そのため、おかずは保育所で提供してくれ、ご飯のみ自宅から持って行ってました。

米をまたいつもの美味しい米に戻すと
また何も言わずに食べていました。

生の魚など生臭いのが苦手なので基本的には食べません。
肉も鮮度が低いのか安くて質が悪いのか分かりませんが、
食べないことも多いです。

加熱処理をするとにおいが軽減されるからか
野菜なども煮物などの煮込み料理だとしっかり食べることができます。

メニューには偏りが出てしまいますが、
生で食べるものは我が家ではほとんど出てきません。

卵かけごはんを食べられるようになったのは
つい最近です。

偏食だと思い込んでいた時は
とにかくいろんな食材を食べさせようと躍起になっていましたが
今は本人のペースに委ねています。

少しずつ自分で取り入れていってるので
自分のペースというのが良いみたいです。

・触覚過敏

まだこだわりポイントが少ないので軽度だと思いますが、
2人ともにあります。

タグにも種類があるようで
全く平気なものと苦痛を感じるほどツライタグがあるみたいです。
タグを切ってもきれいには切れず残ると
それがまた気持ち悪いとなるので
タグがダメで着ないインナーなどがありました。

また洋服の素材も苦手なものがあるようです。
そのため服は同じようなものばかりになってしまいます。
綿だと大丈夫ですが、
テロンとした素材やボアは今でもダメです。

小学生の頃は更に
ぴたっとしたボトムスも苦しいと言ってダメでした。
でも水着は平気でした。

レギンスやタイツは4年生くらいで履けるようになり今では
寒いからと毎日、愛用しています。
タイツに関してはそれほど素材は気にならないようです。
何でも大丈夫のようです。

他にはぬるぬるが苦手で粘土は触りたくなかったようです。
紙粘土は大丈夫だったのでぬめぬめした触感がダメみたいです。

洗ったのにちょっとぬるっとした部分が残っているスプーンとか
触ってしまうと放り投げてしまうほどです。

水たまりは苦手とまではいかないのですが、
プールなどでちょっと凹んだ部分に溜まった水はとても嫌がります。

コップにつく水滴も小さい頃はダメで触ることができず
飲ませてあげていました。

粘土を使うこともなくなったので
学校で困ることはないみたいです。

家では洗い物をしっかりとしてぬめぬめが残らないように気を付けています。
また、水筒を使いますが水滴がついているとイヤみたいなので
食器乾燥機でしっかりと乾かします。

最後に

感覚過敏はなかなか理解されることが難しいものです。

私が知らなかったこともあったからか
子どもたちは何とかして自分を守るために
試行錯誤していたようです。

基本的には苦手な感覚からは逃げるというのが
一番、良いみたいです。

しかし、学校などではそうもいかない場面に遭遇します。

始業式や終業式など全校生徒が一斉に集まる場所も
窮屈で苦手だそうですが、友だちとしゃべって気を紛らわせたり
静かにしなければならない時は
頭の中で好きな歌を歌ったりしてやり過ごしています。

どうしても避けられない場面と言うのは必ずあります。

そこは子どもたちの工夫で乗り切ってもらい
家庭ではなるべくストレスを受けないように
環境を整えることに努めています。

また、いきなり刺激を受けると更に過敏になりますので
刺激を受ける可能性がある場合、
事前に伝えておくことで心の準備ができるようにしています。

気持ちの準備が出来ていると過敏に反応することはあっても
その刺激への準備が少しでもあるため少し軽減されるため
子どもたちからも教えて欲しいと言われています。

少しでも参考になることがあれば幸いです。

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