奈良県桜井市にある大神神社(おおみわじんじゃ)
ご神体は奥にある三輪山と言われています。
その三輪山には登ることができます。
以前から一度、登って見たかったのですが、
なかなか日程が合わず、今回やっと行くことができました。
気候の良い春か秋に行きたいと思っていましたが
もう12月。冬ですね。
12月の登拝はどんなだったかご紹介します。
大神神社の三輪山には神様がいるので登山ではなく登拝なんです
参拝に行くために登るので
登拝と呼ばれているそうです。
大神神社に着いたのは10時頃でした。
12月ということもあり、もうお正月の準備が始まっているようです。
大きな門松がお出迎えしてくれました。
門松を熱心に写真に収めている人がたくさんいたので
順番待ちをして私も撮影しました。
とても立派な門松ですね。
お正月の初詣の時はここは人でごった返す場所です。
以前に初詣に行った時もかなりの人でした。
平日とはいえ、人気のある神社は参拝に来る方が多いようです。
私は車で行きましたが、駐車場は意外にも多かったので
驚きました。
まずは参拝をしました。
熱心にお願いしているのか
時間をかけている人が多かったのが印象的でした。
じっくりとお願いをしたいから平日に来たのかもしれませんね。
来年(平成30年)は戌年ということで
大きな犬の絵が描かれた絵馬がありました。
力強く走る犬の姿が格好良いですね。
今回は三輪山に登るため
早速に、受付のある狭井神社(さいじんじゃ)まで来ました。
階段の下から見るともうすでにここは
神様のいる場所かと思わせるような荘厳な雰囲気が漂っています。
ここが三輪山登拝の入り口になります。
登拝したい旨を伝えると
初めてですか?と聞かれました。
そうですと答えるととても丁寧に説明をしてくださいました。
三輪山登拝案内図という紙をもらいました。
その紙を見ながら簡単に説明をしてくれます。
神体山なので
普通の登山とは違うことがありました。
入山心得10か条に続き、
入口に入ると先にはトイレがないこと。
(トレイは狭井神社の鳥居前を左に入った場所にあります)
携帯電話やデジカメなどでの写真撮影は禁止とのこと。
緊急時の連絡時に目印となる標柱の説明がありました。
その説明が終わると
やっと受付です。
氏名、住所、連絡先(携帯番号)を書いてから
登拝料300円を払います。
連絡先は午後4時過ぎても下山しない場合や
緊急時の為の連絡用だそうです。
中には途中で体調を崩してしまい
緊急搬送される人も結構いるみたいですね。
パワーが強いからでしょうか?
とてもパワーの強い神社などへ参拝すると
その場所にいるだけでものすごい波動を受けて
一時的に体調を崩してしまう場合もあるみたいです。
鈴の着いたタスキを受け取りそれを首からかけます。
入り口前で自分でお祓いをします。
やり方は看板に書いてありシンプルですので
それさえちゃんと読めたら誰でもできます。
竹の杖が入口の横に置いてありますが、
それを持って行った方が良いみたいです。
私も長めの物を選ぶと良いという情報を得ていたので
思っているよりも長いものを選びました。
そして、いよいよ入口から入ります。
スタートはいきなりの急な坂からです。
体力に自信があるわけでもなく、
登山経験もありません。
実際に登った人はきつかったと言っていることから
どこまで行けるか分からないけれども
行けるとこまで行って引き返すのもありだと思っていました。
緊急時の所在確認の標柱がスタート地点から奥津磐座(おきついわくら)までの間に
9か所あります。
その標柱を目標として進みたいと考えて登りました。
平日の午前中だからか、私の周辺には誰もいませんでした。
もしかしたら誰も登ってないのかと思うほどでした。
最初の方に平坦な道が少しありますが、
それ以外はほぼ急な登りです。
杖がなければ
初心者では登るのが大変だと感じました。
30分ほど進んでからやっと人と遭遇しました。
その人たちはすでに下山の人でした。
颯爽と軽やかに下って行くので
何度か登拝経験のある方だったのかもしれません。
それからはたまに人とすれ違いました。
急な坂が何度も現れて
坂というよりも階段に近いのではないかと思う場所もありました。
息が上がって12月なのに汗をかきながら
標柱を一つずつ見て
まだ行けそうだったら登ろうと思って歩き続けました。
③の標柱から⑦くらいまでは本当に何度も立ち止まりながら
登りました。
でも⑥の標柱を過ぎたあたりから何だか足が軽くなったような気がしていました。
勾配がましになっていたのかもしれません。
⑦の標柱まで来たらもうあと少しだったので
これなら何とか登れそうだと思い登りました。
高宮(こうのみや)神社までたどり着きました。
そしてあと少しで奥津磐座(おきついわくら)です。
何とか到着することができました。
ずっと息が上がって汗をかいていましたが、
⑦を過ぎたあたりから標高が高いからか勾配がゆるくなったからか
汗がすっと引いて寒さを感じることはありませんが、
何だか異世界に迷い込んだかのような不思議な感覚になっていました。
参拝をしてしばらくそこにいました。
言葉では言い表すことが難しい不思議な空気を感じました。
ちょうど前後に人がいなくてそこにいたのは私一人でした。
だから余計に不思議な空間だと思ったのかもしれません。
下山を始めると
どうやら私の後ろにはたくさん人がいたようで
かなりの人たちとすれ違いました。
平日だから少ないということはなさそうです。
下りは足にきました。
登りの時は感じませんでしたが、
下山する時は一段ずつの高さがあるため
足がプルプルしてきました。
段差が大きい場所ではゆっくりと杖を使って下りて行きました。
私は10時頃に登拝口からスタートしました。
奥津磐座(標高467m)地点に着いたのは11時頃でした。
それから下山してたすきを返却した時は
11時45分頃でした。
往復1時間45分かかりました。
ほぼ標準スピードだったと思います。
早い人は1~1.5時間ほど
初心者では1.5~3時間ほどで戻って来るようです。
たすきを返却してからお水を買いました。
ご神水です。
下山して大神神社を出ると丁度お昼でした。
大神神社の駐車場の前にあったお店で
昼食を頂くことにしました。
楪子屋(ちゃつや)というお店の
にゅう麺と柿の葉寿司のセットです。
もっとシンプルなのかと思っていましたが
思っていたよりも豪華でしかも美味しかったです。
だしがしっかりと出ていたのでおつゆまで飲み干してしまいました。
とても気に入ったので次に来た時にもまた寄りたいと思います。
店の中は居心地の良い場所でうっかりすると
くつろいで長時間居座ってしまいそうでした。
全体が和風でくつろげる親戚の家に遊びに来たような
感じの良いお店でした。
最後に
以前から一度は行ってみたいと思っていた三輪山の登拝
足腰を丈夫にしておいてまた行きたいなと思いました。
標高があがると空気が変わるとおっしゃっている方が多いようです。
感じることができる人はビンビンに感じるのかもしれません。
私は鈍くて、視えないし感じないし聞こえません
そんな私でも
頂上付近に着いた時には
何とも言えない不思議でちょっと怖いと感じたほどです。
普通の場所ではなく神聖な場所とはそういうものなのかもしれませんね。
登っている時ははっきりと空気の違いは分かりませんでした。
でも、下山する時は徐々に空気が変わっていくのが分かりました。
私は神社に行くと
なぜか体がすっきりして軽くなることが多いですが、
下山し始めた頃には登りのきつさがウソのように
体はかなり軽くなっていました。
足は辛かったですけどね。
体も足もつらいのにまた来たいと思ってしまう
そんな魅力のある三輪山でした。
★追記★
服装のことを書くのを忘れていました。
当日は朝から雪がちらつく寒さでした。
うっかりと私はロングのダウンコートを着て行ってしまいました。
歩き始めてすぐにしまったと思いました。
すぐに大量に汗をかき始めてきたので
私は背中にタオルを入れて歩きました(笑)
すれ違った人たちの服装を見ていると
12月にもかかわらず皆さん、かなり軽装でした。
フリースや薄めのウインドブレーカー、
中には薄手のロングティーシャツの方もいました。
汗をかくので脱ぎ着のしやすい薄い上着が良いのではないでしょうか。
登拝の受付横にはロッカーがありますので
そちらで荷物を預けると良いかもしれません。
そして、後日談です。
三輪山に登拝した翌日は足が筋肉痛でした。
そして今まで歩いてもなかったことなかった
ひざ痛に泣きそうになりました。
階段を降りようとすると普通に歩けずゆっくりおりました。
そしてさらに翌日には
な、何とお腹が痛いんです。
お腹といっても胸の下あたりが筋肉痛なんです。
こんなところが何で?と思ったのですが、
思い返してみると
下山している時に
やたらとお腹にもくるなぁと思っていたのです。
1段ずつの段差が高いので
膝だけでなく、どうも腹筋のあたりにも影響があったようです。
スポーツの経験がほぼないので
こんなところが痛くなるなんて思ってもみませんでした。
三輪山、やっぱりおそるべしですね。
それなのにまた登拝したいと思っている私が今、
ここにいます( *´艸`)
神社に参拝した時に神様から歓迎されているというサインがあるって本当?
コメント