冬至(とうじ)と言うと
ゆず湯やかぼちゃを食べることで知られています。
昔の人は冬至を大事な日としていました。
その理由とゆず湯に入ることやかぼちゃを食べることに
どんな意味があるのかまとめてみました。
冬至はどんな日?何をするの?
冬至とは二十四節気の一つです。
北半球では1年のうちで一番昼の時間が短い日になります。
だいたい毎年、12月22日前後が冬至になります。
今年、2017年の冬至は12月22日(金)です。
日本古来の陰陽道の考え方に
夏は陽、冬は陰となり、冬至が過ぎると日照時間が長くなっていくことから、
陰が弱まり陽が生じるという意味の「一陽来復(いちようらいふく)」とも呼ばれて、
悪い事が続いていても良い方向へ向かう区切りの日と考えられています。
昔は、農業をして自給自足の生活を送っている人が多く
冬の寒くて暗い時間が長い厳しい時期である冬至は
『死に一番近い日』とされていたので厄払いとして
体を温め夏から保存しておいた大切なかぼちゃを食べ
新しい年へ無病息災を願ったのです。
冬至ではなぜゆず湯に入るのでしょうか?
現代ではお風呂に毎日入る人がほとんどだと思いますが、
昔は毎日入浴する習慣がありませんでした。
お風呂を準備するには手間も時間もかかりましたから。
ですが、冬至は『死に一番近い日』とされていたため
邪気を祓い身を清めるためにゆず湯に入っていました。
なぜ、“ゆず”なのでしょうか?
強い香りのするところは“邪気がたまらない”と言われていたため
冬が旬で香りの強いゆずが選ばれたようです。
ゆず湯の入り方はどうするのでしょうか?
・ゆずを丸ごと入れる
ゆず湯と言われてすぐに思い浮かぶのが丸ごとゆずが入っているお風呂です。
見た目は良いのですが、香りも楽しみたい場合は
ゆずの数を5~8個ほど入れる必要があります。
数はたくさん入れますが、後片づけは楽ですね。
・ゆずをカットして入れる
カットしてしまえば少ないゆずでも香りを存分に楽しむことができます。
ただ、カットしてしまうと最初は良いのですが、
時間がたつと果肉がボロボロになってしまうので
後片付けがちょっと大変になりそうです。
・ゆずをカットして袋に入れてお湯に沈める
私はこのゆず湯は何度か見た事があります。
温泉などでは多いですね。
香りを楽しむこともできますし、後片付けも楽です。
ただ、ちょっと見た目に風情がないのがちょっと寂しいです。
・ゆずを絞って入れる
ゆずというのは肌に刺激を与えてしまいますので
肌がデリケートな人には量を調節しながら入れることができるという意味では
おススメです。
アロマバスなどが好きな人はハーブオイルなどで楽しんでいる人も多い方法です。
ゆずには血液の循環を良くする効果があります。
お風呂に入れることで血行促進効果があるので冷え性や腰痛など
症状の改善も期待できます。
ゆずに含まれるベータカロチンは肌の水分を逃がさない保湿効果があるので
湯冷めしにくいと言われています。
ゆずの香りは柑橘系の爽やかで甘い香りです。
リラックス効果も期待できます。
冬至にかぼちゃを食べる由来は?
かぼちゃは夏に収穫される野菜ですが、
なぜ冬に食べるのでしょうか?
昔は冬には食料があまりなく
夏に収穫したかぼちゃを保存しておき
大事に食べていたと言われています。
食料も少なく寒さも厳しいため
命にかかわる時期でした。
そんな時期に
栄養の豊富なかぼちゃはとても重宝されていました。
栄養分と保存ができるということから
厳しい冬を乗り越えるために大事にされていました。
最後に
今と昔とでは生活スタイルも
生活環境も大きく変わってしまっていますが、
ある物を大事に使い
生きるための知恵を使って
その習慣を大事にしてきた昔の人の知恵を
忘れないようにしたいものです。
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